東方泥棒躾(f/f)
作:コウシンさん



魔理沙「はぁ…はぁ…なんなんだあの本…ってかなんでパチュリーあんな平気な顔して読んでるんだ……ダメだ、思い出してしまうぜ…////もう今日は霊夢のとこにも寄らず家で実験か何か…」
咲夜「人の家の窓壊してただで帰れると思ってるの?」
魔理沙「うわ、メイドが進路を通せんぼしてるぜ…」
咲夜「通せんぼするわよ。門番はあんたが蹴散らす、図書館の本は勝手に持ってく、色々と壊して帰っていく。掃除しても全然キリがないじゃない」
魔理沙「おいおい、それじゃ私が強盗か何かのようじゃないか」
咲夜「強盗じゃないの。紅魔館のメイド長として強盗を見逃すわけにはいかないわ」
魔理沙「やれやれ…手荒な事はしたくなかったけど仕方がないぜ…私のお気に入りのスペルカードでちゃっちゃと…八卦炉がない…!?私の八卦炉がなくなってる!?」
咲夜「幻符…」
魔理沙「はっ!そういや借りていくはずの本とか図書館に置いて行ったまんま…ってことは図書館に…」
咲夜「『殺人ドール』!」
魔理沙「…無理だー!////あの本のこと思い出したら図書館に行くのが恥ずかしい!恥ずかしすg」\ピチューン/



咲夜「…なんだか今日は張り合いなかったというかすぐにピチュったわね…具合でも悪い?」
魔理沙「…至って健康だぜ…私は全然健康だぜ…」
咲夜「それじゃなんで避けなかったのよ、喰らいボムまでしなかったし」
魔理沙「ボムしたくてもできなかったんだよ、八卦炉図書館のほうに忘れちまったんだ…」
咲夜「あぁ、それならできない…いやでも避けれるでしょう」
魔理沙「……図書館のある本思い出しちまったんだ…それで…///」
咲夜「へ〜…」
魔理沙「…まぁ今回はもうこのまま家に帰るぜ。八卦炉は明日にでも取りに…」
咲夜「誰が帰ってもいいと言ったかしら(ガシッ)」
魔理沙「へ?なんだまだ叱る気なのか…?」
咲夜「窓を割って入ったり本を返さなかったり、今までのこともちゃんと叱らないと」
魔理沙「うぅ…今日は厄日だ…」




咲夜「失礼しますパチュリー様」
パチュリー「何か用かしら咲夜」
アリス「こんにちわ咲夜」
咲夜「こんにちわアリス。あなたは窓から入ってきてないわよね」
アリス「魔理沙じゃないからそんなことしないわよ」
咲夜「それもそうね」
パチュリー「それで咲夜、用はなんなの。紅茶は頼んでないわよ」
咲夜「魔理沙の八卦炉を取りに参りましたわ。ここで忘れたというので」
パチュリー「八卦炉…あぁ、あれね。こぁがさっきまで弄ってたけど…小悪魔どこ行ったのかしら」
アリス「さっき部屋を出て行ったような…」
パチュリー「そう。というわけだから咲夜、こぁから渡してもらえばいいわ」
咲夜「わかりましたわ…そういえばパチュリー様、魔理沙はここでどんな本を読まれましたかわかります?」
パチュリー「何、あなたも読みたいの?」
咲夜「いえ私もちょっと気になりまして…」
パチュリー「そう…この本よ、魔理沙が読んだのは」
アリス「あ、私も読んでみt」
パチュリー「あなたはダメ」
アリス「え、なんでダメなの?」
パチュリー「知らぬが仏よ」
アリス「…?」
咲夜「(ペラ…ペラ……ペラ……)………確かに赤面しそうですわね…(パタン)ありがとうございますパチュリー様」
パチュリー「魔理沙が読んだのは最初のほうだけだけどね」
咲夜「そうでしたか…アリス、ちょっと立って後ろを向いてくれる?」
アリス「?いいけど…(がたっ…)」
咲夜「…(さわさわ…)」
アリス「ひゃ!?ちょっちょっと!!何でお尻触ったのよ!!////」
咲夜「いや、お尻大丈夫かなぁと…」
アリス「何が!?何が大丈夫!?さっきの本と関係でもあるの!?///」
咲夜「関係も何も本の」
パチュリー「咲夜」
咲夜「はい?」
パチュリー「魔理沙が何か物色してる可能性もあるから早く行ったほうがいいと思う」
咲夜「…ありえなくないですね…それでは失礼致します。(ブォン)」
アリス「いやちょっと!本の何!?本のなんなの!?パチュリーあの本には何が書いてあるのよ!」
パチュリー「…知らぬが仏だからいいのよ」
アリス「理由にも何にもなってないわよ!何が書いてあるっていうのよ…」




魔理沙「(ごそごそ…)ん〜…ここにないか…あいつどこに隠してるんだ…きっとあるはずだぜ…」
咲夜「何を探してるのか聞かせてもらおうかしら」
魔理沙「ん、いやあいつの胸の(ぐぃっ!)うぉわ!?」
咲夜「人の部屋のクローゼット荒らして何やってるのよ、返答によっては数百回ピチュらせるわよ」
魔理沙「い、いやここにないかな〜と思って………そう、八卦炉が!」
咲夜「八卦炉は小悪魔が持ってどっか行ったそうよ」
魔理沙「小悪魔が?何であいつが…」
咲夜「そんなことは知らないわよ。あとあなたが読んで恥ずかしがってた本だけど」
魔理沙「!そ、その本の話はしないでくれ!思い出すだろ!?////」
咲夜「最初の部分しか読んでないくせに…」
魔理沙「あ、あんなもん普通に見れるほうがおかしいぜ…////」
咲夜「まぁ確かに少しアブノーマルっぽいけど…まぁそんなことはどうでもいいわ、とりあえずこれからあの本と同じようなことをするから覚悟しといてね」
魔理沙「…!?な、何する気なんだ!?それにあの本と同じようなって先のほうなんか全然…!!////」
咲夜「最初のほうだけしかしないから大丈夫よ、最初のほうだけ」
魔理沙「な、なんだ最初のほうだけか…それなら………最初のほうって…まさか…!」
咲夜「悪さしたりするときはこれが一番有効だとか山の神様が言ってたわ」
魔理沙「あぁ神奈子が言うなら正しいな…向こうで早苗もやられたか…ってそうじゃない!なんで私がそんなのを受けなきゃいけないんだ!!」
咲夜「本を勝手に物色、本以外も物色、館の壁とか壊すなどなど…たくさん悪いことをしてると思うわよ?」
魔理沙「う…で、でも本は死ぬまで借りてるだけで他のも死ぬまで…」
咲夜「言い訳無用。それじゃ覚悟はいいかしら?」
魔理沙「覚悟なんてできてもないし決めるつもりもないぜ!頼む咲夜、ほかの罰ならどんなのでも受けるから…!////」
咲夜「罰を変えるつもりなんてないし、たまにはこういう風に叱るのもいいと思わない?いっつも弾幕でピチュるよりも(ズルッ)」
魔理沙「こ、これだったらまだピチュられたほうがマシってドロワーズ脱がすな!!脱がすなってばぁ!!////」
咲夜「…魔理沙のお尻、プリプリしてて可愛いわね…(さわさわ)」
魔理沙「ひっ!?お、おい何触って…!////」
咲夜「でもやっぱりお嬢様や妹様には敵わないわね…(さわさわ)」
魔理沙「や、やめ…触るなよぉバカぁ…!////」
咲夜「あら、ごめんなさい。叩かないといけないんだったわね(パァンッ!)」
魔理沙「あぅ!?叩くのもやめろぉ!////」
咲夜「いや叩かないと叱れないから(パァンッ!パシィンッ!)」
魔理沙「だからこれ以外の罰で叱れって痛い!痛いって!」
咲夜「これ以外ってどんなのよ?言ってみなさい(パチィンッ!パシィンッ!)」
魔理沙「ほ、他には…げ、ゲンコツとか…な、なんか…手伝わせたり…!!」
咲夜「別に手伝ってもらったりするようなこともないし…ゲンコツもちょっとねぇ…(パァンッ!パチィンッ!パァンッ!)」
魔理沙「だ、だからこれ以外だったら…本当に…どんなのでも受けるからぁ…!!」
咲夜「でも山の神様はこれが効果的って言うから…(パシィッ!パチィンッ!パァンッ!)」
魔理沙「神奈子がいいって言っても別にお前が忠実に守らなくても…!だから痛い!痛いって!本当に痛い!!(バタバタ)」
咲夜「私の手も痛いから五分五分よ(パチィンッ!パチィンッ!パァンッ!)」
魔理沙「五分五分じゃない!部位的に五分五分じゃない!!ってかもうやめろよ!これくらい叩けば十分だろう!?(バタバタ)」
咲夜「まだ全然足りてないでしょう?反省してるとは思えないわ(パチィンッ!パァンッ!パシィンッ!)」
魔理沙「反省してる!してるって!だから…もう…!(バタバタ)」
咲夜「…とりあえず、足をバタつかせない(バチィンッ!)」
魔理沙「ひぅっ!?」
咲夜「さっきも人のクローゼット勝手に漁ってたりしてたしもう少し罰は続けようかしら(パチィンッ!パシィンッ!)」
魔理沙「ひっ…!も、もうやっ!もうやだ!!(バタバタ)」
咲夜「だから暴れない!(バチィンッ!バシィンッ!!)」
魔理沙「ふぁぅっ!?」
咲夜「おとなしくしてれば強く叩いたりしないから足をバタバタさせたりしない(パチィンッ!パシィンッ!)」
魔理沙「や…やだぁ…咲夜…許して…許してくれよぉ…!」
咲夜「……そうね……だいぶ反省したと思うけど……」
魔理沙「…ひっく…ひっく…!」
咲夜「…ふう…そうね、手も痛くなってきたしもう終わりにしようかしら」
魔理沙「…も…ぐすっ…終わり…?」
咲夜「終わりよ。何?まだ叩かれたい?」
魔理沙「!(ガバッ)そ、そんなわけないだだだだ…!」
咲夜「そりゃヒリヒリするわよねぇ…ほら、ゆっくり動けば大丈夫だから。立てれる?」
魔理沙「…痛いぜ…痛くて箒に乗れないぜ…絶対に…」
咲夜「泊まってく?別に困らないけど。妹様が喜びそうね」
魔理沙「別に泊まる気ないぜ…痛み引いたらさっさと帰る…」
咲夜「そう、残念ね…妹様が悲しみそうだわ…」
魔理沙「第一フランがよくてもレミリアがいいって言わないだろ…」
咲夜「…確かにそうね。でも残念だわ、妹様が特に…」
魔理沙「フランにはまた今度本借りに来る時にでも遊んでやるから…」
咲夜「まだ本を借りに来る気?反省したんじゃなかったの?」
魔理沙「あ、いや…し、しばらくは借りないぜ?しばらくは…」
咲夜「…ま、ちゃんとこまめに返しに来なさいよ?パチュリー様時々泣いてるんだから」
魔理沙「…まぁ今度何冊か返しに行ってやるか…」
咲夜「ちゃんと約束できる?もし守れなかったらまたここに招待されるわよ?」
魔理沙「そ、そこはもう勘弁だぜ…!」
咲夜「ふふ、それじゃそろそろ八卦炉返してもらえるよう言ってきましょうか」
魔理沙「まだ痛み取れてないぜ…」
咲夜「おんぶでもしてほしいわけ?それとも抱っこ?」
魔理沙「ち、違う!そんなんじゃないっていだだだ…!!」
咲夜「大声出すからよ…ほら、置いて行くわよ」
魔理沙「ま、待てって!ジンジン響いて歩けな…いたたたた…!」




小悪魔「美鈴さ〜んお芋貰ってきました〜」
美鈴「あ、どうも〜。こっちはいつでも準備OKですよ〜」
小悪魔「でも魔理沙さんの八卦炉でお芋焼けるなんて便利ですねー♪」
美鈴「私はこれに何回苦しめられて咲夜さんからも叱られたことか…」
小悪魔「パチュリー様の本も何冊かこれの巻き添えを…」
美鈴「…でもまぁこういう使い方もできるみたいだから憎めないですね…かなり痛いけど…」
小悪魔「そうですね…ところでお芋どうすればいいですか?」
美鈴「あ、お芋はその棒に…」
咲夜「門の前で何やってるの二人とも」
小悪魔「あ、咲夜さん」
美鈴「わっ!?咲夜さん!?さ、サボってないですよ!?ただ少し小休憩をば!!」
咲夜「サボりと言えるんじゃないのかしら?」
美鈴「い、いえ!大丈夫です!門の前で休憩だからすぐに仕事にも戻れてえぇと〜…!」
咲夜「わかったわかった…この休憩が終わったらすぐに門番に戻りなさいよ?」
美鈴「はい!休憩終わり次第すぐに!」
咲夜「あと小悪魔、魔理沙の八卦炉返してほしいんだけど……使用中?」
小悪魔「はい、美鈴さんが寒そうだったので持ってってあげてきたら美鈴さんが焼き芋しようっていうので先ほどお芋を」
咲夜「……なるほど。だからサツマイモがそこにあるわけか」
魔理沙「…や…やっと追いついた……!」
咲夜「あら、やっと来た」
小悪魔「あ、魔理沙さん帰ってなかったんですか?」
美鈴「八卦炉使わせてもらってるわよ〜」
魔理沙「帰ってもないし八卦炉使うな!ってか咲夜やりすぎだぜ!痛いの我慢して歩いてたら変な歩き方になって途中妖精メイドに大丈夫かって心配されたぞ!」
美鈴「何怒ってるのよあんた…」
小悪魔「咲夜さん何かしたんですか?」
咲夜「ん?少しお尻を」
魔理沙「わーわー!わー!////ってだから大声出させるな痛いんだってば!!」
咲夜「一人で騒いだくせに…今から焼き芋するからそれで機嫌直しなさい」
魔理沙「………焼き芋一つじゃ機嫌なんか…」
美鈴「いらないの?焼き終わるまでこれ返さないよ?」
小悪魔「お芋たくさんありますからたくさん食べれますよ?」
咲夜「あんたらどれだけ食べるつもりよ…で、あなたは食べないの?」
魔理沙「…………食べる…」
咲夜「これ食べたら機嫌直してよ?私の分もあるでしょ?」
美鈴「え、食べるんですか?足りるかな…」
咲夜「足りなかったら補充すればいいのよ、補充すれば。ところで小悪魔、あなた図書館戻らなくていいの?」
小悪魔「あ…戻るの忘れてました…」





アリス「……ねぇ、その本内容がすごく気になるんだけど…」
パチュリー「…知らぬが」
アリス「仏はいいから…なんで見せてくれないのよ…」,タイトル的に無理があると今ここで言い切ります断言します。もうタイトルなんてなくてもいいんじゃないかな(