まほーのランプ(ごめんなさいルナさん)下
おや・・いらっしゃい・・
どうぞどうぞ・・
ではさっそく・・・
・・おや・・・日記の続きがありませんね・・・
あれ・・これは・・・
・・ランプの精・・ルナの日記・・ですね・・
どうやらあの日記の続きはこれに書いているらしいですね
ではでは・・・
マスターが帰ってこない・・・
理由はわかりません・・でも・・もう二日も帰ってこないんです・・
マスターの家は大騒ぎです・・たまに警察まできます・・
一体何が・・・
誘拐・・・
遭難・・・
いや・・そんなわけ・・・
となると・・家出・・・
ダメです・・こうしてはいられません!
探しにいきます・・・
マスター・・・無事でいてください!
今日もマスターは見つかりませんでした・・
もしもマスターに何かあったら・・私は・・・
マスター・・私は・・
明日も・・あなたを探します・・・
マスター・・なんで・・出てきてくれないんです・・?
マスター、あなた・・私が出て行くって言ったとき・・
あんなに泣いてくれたじゃないですか♪
・・・私を・・・独りにしないでください・・・
今日のことです・・
いつものように私はマスターを探しにいきました
「マスター・・」
私がマスターを探していると・・
「誰を探しているの?」
一人のお子様が聞いてきました・・ちっちゃな男の子が・・
「私が・・見えるのですか?」
「うん!」
なぜかは分かりません・・でもそんなことどうでも良かった
「14歳くらいの男の子・・見ませんでした?」
「・・それって・・カケル君のこと?」
「え・・はい!」
「その人・・僕んちにいるよ!」
え・・ええええええええーーー!
「ぼ・・僕のおうちに連れていっていただけますか?」
「うん、良いよ!」
その子の家はごく普通のマンションでした・・
私はさっそく・・彼の部屋へ入りました・・
そこには・・・
「ま・・ま・・マスター・・」
頬を涙が伝ったようです・・・でも・・もうそんなこと・・
「ル・・ナ・・さん・・・」
「な・・・何していたんですマスター!」
「・・・・・・」
「黙っていたら分かりませんよ!?」
もう私の力で涙を止めるのは不可能でした・・
「・・・仕方ありません・・おしおきです!!
・・・僕、少し二人だけにさせていただけますか?」
「うん・・・」
彼は足早にそこを去りました
「・・あんまり・・怒らないであげて・・・」
「・・・心配いりません・・・」
「マスター・・」
・・・これではいけませんね
「カケル・・・来なさい」
「・・・・・・」
マスターは動きません
「早く来なさい!!」
つい怒鳴ってしまいました・・
「ルナ・・さん・・分かり・・・ました」
マスターはおとなしく正座した私の膝に乗ってくれました
「ズボン・・脱がしますよ」
返事は待ちませんでした・・
「うっ・・・」
「なんで・・・こんなことしたんです!!」
答えはもうすでにわかっていました・・
でもあえて私は聞いた・・・
「・・・テスト・・・」
「テストがなんです!?」
「・・点数が・・悪くて・・・ルナさんに・・・怒られるのが・・
怖くて・・逃げたら・・帰れなくなって・・」
「心配・・したんですよ!!
何があったのかって・・・」
「ご・・ごめんなさい・・ルナさん・・ひっく」
マスターはついに泣き出してしまいました
「よしよし・・謝れたのはいいことです・・
でも・・・覚悟はしてくださいね!!」
私は手を振りかざし・・そして
ぱぁぁぁん
「ぬぅぅ!」
我慢してください・・私の手も痛いです・・
ちょっと強めに叩いてるのですから・・・
ぱぁぁん
二発めが・・鳴り響きました・・
ぱぁぁん ぱぁぁん
「くうぅ・・」
「痛いですか?」
ぱぁぁん ぱぁぁん
「ふぐぅ・・はい・・」
ぱぁぁん
「それだけ私は・・あなたを・・カケルを心配しました」
ぱぁぁん ぱぁぁん
「る・・ルナさん・・」
ぱぁぁん ぱぁぁん
「それだけは・・忘れないで・・ください・・」
ぱぁぁん ぱぁぁん
「よし・・いい子ですよ」
ぱぁぁん ぱぁあん
「いぃぃ・・ごめんなさいぃ・・ルナさん」
ぱぁぁん ぱぁぁん
「・・我慢しなさい!」
とは言いつつ・・少し甘く叩いてしまいました
ぱぁん ぱぁん
「・・もう・・しないですね」
ぱぁん
「・・はい」
それを聞いた私は・・
「じゃあ・・こういうのどうでしょう?」
「・・・?」
ぱぁん
「いてっ・・」
「油断しないでください♪」
ぱぁん
「・・はい」
「ここでこんな騒音を出し続けるのも失礼です」
ぱぁん
「ですので・・」
ぱぁん
「賭けをしましょう」
ぱぁん
「うっ・・え?」
ぱぁん
「これから五日間、私に対して絶対に「はい」と言わないでください」
「・・・?」
「そして五日後・・・はいと言った回数×5回
お尻ぺんぺん・・・という賭けです・・どうですか?」
「・・・や・・やります!」
「・・・よし・・じゃあ・・・帰りましょう」
「は・・はい!」
「はい・・言いましたね」
「あ・・・」
「ふふっ・・とりあえずお尻しまってください」
「はい!」
「マスター・・・」
「やべ・・この賭け・・やめませんか?」
「だったらお尻ぺんぺん10000回ですよ♪」
「・・・やりますよ!」
「僕・・ありがとうございました」
「良いよ!」
「ところで・・なんで私が見えるんですか?」
すると彼は
「このランプがあるから・・」
「それは・・」
どうやら彼には・・同業者がついているようです
あのあとマスターは両親にたっぷりお灸を据えられたようですが
そのおかげで反省はしたようです
ま、本当のおしおきはこれから・・この・・かけのあとですよ・・
マスター・・覚悟しといてくださいね♪