まほーのランプ(おしおきですよ♪)


ぱちぃん!
「あうぅぅ・・痛いよぉルナさぁん・・」
「まだまだですよ♪」
この状況を説明すべきだろうか?
まぁ・・しないわけにもいかないだろうが・・
さかのぼると5日前・・

家出がバレた俺は10000回のおしおきを逃れるために
「ルナさんに対して絶対に「はい」と言わない」
という賭けをした・・
「はい」と言ったら言った回数×5回おしおきってことらしい・・
で、なんらかんらで300回にまで積み重なり今そのおしおきの真っ只中
・・・というわけだ。


「今何回ですかぁ?」
ぱちぃん!
「まだ12回目ですよ?」
ぱちぃん!
「あぃぃ・・」
12回・・もうすでに俺の尻は限界寸前だというのに・・
ぱちぃん!
「くぅぅ・・ルナさん・・ちょっとまけてくれません・・?」
ぱちぃぃん!
ちょっと強めにルナさんが叩いた
「うあぁぁ!」
「そんな事言ってるとおしおき増やしますよ!?」
そ・・それはごめんだ!!
「す・・すみませんでしたぁ!!」
ぱちぃん!
「分かればよろしい」
「・・いぢわる」
「何かいいましたかぁ?」
ぱちぃん!
「あぅぅ!な・・なにも・・」
くそぉぉ・・・

だが、それにしてもルナさんって一体何モンなんだ?
人の心が読める・・
あんな小さなランプの中に入れる・・
姿を消せる・・
というかそれを言ったらリオさんだってそうだ・・
ランプの精っていったい・・
そしてこんなにも偶然に二人のランプの精がこんなに近くに集まるものだろうか?
そのうち聞いてみるか・・・


ぱちぃん!
「いあぁぁ!」
「ほら、今100回になりましたよ?」
「まだ100回ですか・・」
ぱちぃん!
「101回です♪」
「・・・つぅぅ」
こんなの書いていたらキリが無い・・
今初めてこの日記やめようかと思った・・

ぱちぃん!
「ううぅ!」
「マスター?」
「はい?」
「おしおき・・痛いですか?」
ぱちぃん!
「い・・痛いです・・」
当たり前だ!!
「ではなんでおしおきに憧れてたんですか?」
ぱちぃん!
「くっうぅ・・なんで・・でしょうねぇ・・」
確かになんでだろう・・今も・・こんなに痛いのに・・
なぜかあの気持ちが消えうせたりはしない・・
不思議なもんだね・・
「分かりません・・」
ぱちぃん!
「そうですか・・ところでマスター?」
「はい?」
「なんか余裕ですね・・」
ぱちぃん!
「はい!?」
「いつもならワンワン泣いて私の質問になんか答えられてませんよ?」
ぱちぃん!
「うくくっ・・いや・・充分痛いです・・」
「フフッ・・回数が多いから少し手加減したのですが・・
いつも通りにもどしますね♪」
なにぃぃぃぃぃぃ!!!
まさかルナさん・・図ったのか!!!

やっぱりルナさんはいぢわるだ!!
しかも一枚上手を行ったいぢわるだ!!!

ばちぃぃん!
「いぁぁぁ!!」
「このくらいがちょーどいいみたいですね・・」
ちくしょおぉぉぉ・・・
「痛いですよぉぉ・・」
ばちぃぃん!
「痛くて良いんです♪
これはおしおきですよ♪」
ばちぃぃん!
「くっぅぅ・・」
「お尻ぺんぺんですからね」
「・・ぺんぺんなんてレベルじゃないですよ・・」
ばちぃぃん!
「文句言ってはいけません!」
ばちぃぃん!
「ひうぅ・・あ・・あと何回ですか?」
「あとちょっと・・あと56回です・・
頑張ってください」
ばちぃぃん!
「・・何とか・・します」
ばちぃぃん!
「良い子です・・」
ばちぃぃん!
「うぁぁぁ!」
それが良い子に対する扱いか?

しかし「慣れる」なんて言葉があるが・・
痛みはなんで慣れないんだろうか・・
痛みに慣れればこんなおしおきなんともないはずだが・・

ばちぃぃん!
「あと5回ですよ♪」
「は・・はい」
長かった・・
やっとだ・・
やっと終わる・・
ばちぃぃん!
「あがが・・」
「あーとよーんかいっ」
えっ!なんすかそれ!!
「この方が我慢できそうかなと思って・・」
あ・・読まれた・・
いやできないよっ!!!
ばちぃぃん!
「あーとさーいかいっ」
おかまいなしか・・
ばちぃぃん!
「あーとにぃーかいっ」
ばちぃぃん!
「さーいごのいーっかいっ」
終わるか・・
「最後は飛びっきり痛いの行きますよ♪」
え!いやいやいやいや待って待って待って!!!
「それ!!」
ばっちぃぃぃぃん!!!
「あわあぁぁぁ!!」
「はい・・おしまいです」
最後のは効いた・・
「よくがまんできましたね♪」
「な・・なんとか・・」
「今回は激励に値するでしょう・・」
難しい言葉を使うねぇ・・
使い方あってるかはわかんないけど・・
「お褒めにあずかります・・」
「フフッ♪」
ルナさんが飛びっきりかわいく笑ってくれた
「その笑顔、素敵ですよ」
「え・・」
ずっとこの笑顔は見てなかったからなぁ・・
「素敵です・・」
「・・どーも」
こーゆーとこはクールだな・・
ま・・いっか・・
俺・・クーデレ属性だし・・(引かないでくれっ!!)