まほーのランプ(運動しましょう!!)上(スパ少し)


おや・・いらっしゃい・・
ではさっそく・・













運動会シーズンだ・・
とはいっても俺は運動会というものが嫌いだ・・
もう分かっただろう・・
そう、おれは運動が苦手なのだ・・。
そんな俺が1000m走に出されてしまった・・
理由?
唯一人並みに走れるから・・。
しかしだな、1000mのような長い距離を走る競技にはだいたい
運動神経抜群の奴が集まる・・
いわゆる俺のビリは確定だ・・。

あー運動会なんて無くなってしまえ・・
考えた奴はルナさんに怒られろ・・













ある土曜日の朝・・

「ふぁぁ・・ねむ・・」
今日は両親共に家にはいない、
「おはようございますマスター、食事をお作りしておきますので
ダイニングへおこしください・・」
「あ、ども・・ルナさん・・」











言われたとおりダイニングへ行くと台所で
料理をしているルナさんが見えた・・
そこである事を聞いてみた・・
「ルナさんって食事しないけど・・
お腹すかないんですか?」
すると・・
「あれ?言ってませんでしたか?
私食事はランプの中で摂っているんですよ」
「へ・・へえ・・」
知らなかった・・
「じゃあ一緒に食べませんか!?
手伝いますから!!」
「え・・じゃ・・じゃあ・・」
「じゃ、決まりですね!」
「は・・はぁ・・」
半ば強引に誘った、
こんぐらいしても良いだろ?
このくらいしないとルナさん乗ってくれないしな・・













俺たちはトーストに目玉焼きとベーコンを添えた奴を皿に乗せた、
簡単すぎるかね・・?
次は米炊くか・・かわんないな・・たいして・・

俺はトーストにバターを塗り、上手く耳をはずして一口ほうばった、
俺、朝は耳は食わんのだ・・
「もう・・また耳残すんですか?」
「耳食べるとちょっと量多くて・・」
「お残しはいけません!お尻ぺんぺんですよ?」
それはごめんこうむりたい・・
「食べますよ・・」
俺はパンの耳を一口大にちぎり、口に投げ込んだ、
「はい、良い子です」
「どーも・・」













「ところでマスター」
「はい?」
[来週は運動会ですね」
「あぁ・・ですね・・
でも運動会って俺にとってはどうでも「良くないですよ?」」
ルナさんが俺の言葉をさえぎった・・
「え?」
「「え?」じゃありません、
どうでもよくなんてありません!」
「いや、でも自分運動は・・」
最後の一口のトーストを口に放り込みながらそういった・・
「苦手なら練習すればいいんです!」
「は・・はぁ・・」
「ふふっ・・そうと決まれば行きますよ!!」
「え!え?え!?」
ルナさんは俺の腕をがっちりつかみ外へ出た・・
何を考えてるんだ?













俺が連れてこられたのは近所の公園・・
「あの・・何をするんですか?」
「もちろん1000m走の練習です」
マジっすか・・
「本気です♪」
「はぁ・・」
「じゃあさっそく1qほど走ってください、
もちろんついていきますから」
「はぁ・・」
「返事は「はい」です!」
「は・・はい!」
「はい」には嫌な思い出があるんだが・・
「じゃあいきますよ!
ちなみに4分切れなかったらお尻叩きますんで♪」
はいいぃぃぃ!??
「いや、切るのはさすがに・・」
「つべこべいわない!」
「は・・はい・・」
「じゃあスタート!!」
待て待て待て
早いよルナさん!!
とまぁそういうわけで一秒ロスしてスタート!!






走っているときというのは思いのほかキツい・・
しかも今は色々と怖い事が・・
「ハァ・・ハァ・・」
そのせいかどうかは知らないがまともな呼吸もできやしない・・
厳しいぜ・・まったく・・
「く・・くそ・・」
足はどんどん重くなり、
水の中にいるのかと錯覚するほど息が苦しい・・
よく死なないもんだと感心するほどだ・・













「はい、ゴール・・」
なんとか生きてたどり着いた・・
「結果は・・ああ、惜しい・・4分25秒です・・」
惜しくないよ!!!
25秒は大きい!!!!!!
「じゃあ早速・・」
ルナさんがじりじりと近づいてきた・・
「いや、ここ外ですよ!!」
「関係ありません・・・・」
こ・・怖い・・
「ま・・待ってください・・」
「タメです・・」
や・・やめ・・て・・












ぱちぃん!
「あうぅぅ・・」
俺はルナさんから逃げる事も出来ずに
野外で尻を叩かれている・・
しかも・・その・・ズボンやらなんやらを脱いだ状態で・・
ぱちぃん!
「くぅぅ・・」
第一こんな理不尽なおしおきがあっていいのか!?
「このくらいしないと足速くならないですよ?」
ぱちぃん!
「うぁぁ・・はい・・」



こうして俺とルナさんの超スパルタ特訓が始まったわけだ・・